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29日、土曜日、札幌パークホテルで、酪農学園大学名誉教授の故安藤先生の一周忌に合わせて、お世話になった大学関係者や企業、自治体関係者が出席して、偲ぶ会が、開催されました。
先生と黒松内町は、20年来のお付き合い。アイスクリームやチーズ等乳製品の開発に指導いただいてきました。とりわけ、歴代、加工センターの職員にとっては、父親的存在。時には厳しく人の道を諭されたそうです。
国際感覚にあふれ、こよなく人と酒を愛し、モンゴルの産業振興にも尽くされました。
数回、酒席でご一緒しましたが、本当に豪放磊落で、しかも楽しい話題と夢が尽きぬ、・・大学人らしからぬ逸話が多く、男の中の男・・・稀有の存在でした。安藤先生の蒔いた種は、確実に若い教え子達によって、全道・全国に、花や実を付け始めています。もちろん、黒松内町でもしっかり育っています。
これからも、天国からやすらかに見守りください。
28日、午後、中南米12カ国の政府の観光や環境行政分野皆さん一行(二十数名)が、JICAの研修事業の一環として、表敬訪問。訪問の目的は、本町がブナをシンボルに、多様な自然を保全しつつ、活用・再生等、・・持続可能なまちづくりに挑戦している姿を見聞し、中南米の環境行政や地域振興に役立てるということでありました。
事前に自然学校の高木代表から、現地レクチャを受けていましたが、私からは、黒松内三つの奇跡・・伐採の危機を逃れた歌才ブナ林、本流にダムがない朱太川、昭和の酪農風景を彷彿させる産業遺産・・
等の資源と、持続可能なまちづくりに挑戦する心美しい町民の活動が評価されて、日本で最も美しい村連合に加盟できたこと、里地里山の生物多様性のホットスポットとして、国際的評価が高まっていることなどを紹介しました。予定は、30分でしたが、熱心な質問や・意見交換で、予定を1時間半もオーバしました。知床・霧多布・黒松内・・・世界遺産ではありませんが・・黒松内の里山的自然は、世界から注目されはじめています。
北海道町村会主催の政策懇談会が、26日、全道の町村長や北海道幹部職員等が出席し、札幌ポールスターで行われました。 午前中は、記念講演で、講師は、ジャーナリストの田原総一朗先生、講演テーマは「時代を読む」・・民主党政権になってからの歴代総理大臣の個性をバッサリ分析した後、日本は、坂の上の雲の中にあって、明確な進路を見い出せないでいる。インテリア階層は、坂を下ると悲観的予測をするが、もう一段、成長しなければ、国力を保てない。脱原発は、非現実、情報開示を徹底し、旧技術の原発は廃炉。新技術原発で、電力20パーセントくらいのシュアを確保すべきという持論を展開しました。そして、問題は、TPP。韓国とアメリカのFTAにより、日本の輸出産業は、競争力を失い、日本経済は凋落する。これを防ぐため、協議参加のテーブルに着く一方、中国とも、自由貿易の拡大を図るという多極的アジア経済外交論を展開、反対する農協、医師会などを既得権益団体と酷評しました。
特に、農業は、高齢化産業で、発展性に乏しい。背景は、規模が小く、専業化できないから。規模拡大や六次産業化等、もっとチャーミングにすると、輸出成長産業になると主張、安い農産物をもっと、輸入しても心配は無いと断言しました。
これに対して、美瑛町の浜田町長が口火を切り、4名の町長が、限界まで規模拡大し、保護されていても、厳しい北海道農業の現状。輸出できる作物は、生産額の1パーセント程度。チャーミング化で守れるほど簡単でないこと。農業は、地域の基幹産業で、TPPにより、町や地域が崩壊することなど、他府県の兼業農業と北海道専業農業の現状認識に、誤解があることを指摘しました。
私は、自国の農業保護は、危機管理の基本。円安、インフレを想定しないことの論拠を質問しましたが・・・かみ合いませんでした。農業・農村の多面的経済価値、生物多様性などの環境・経済的価値については、理解されていない印象を持ち・・・残念でした。 午後からは、農林水産部会に出席し、各管内から出された10の課題について、意見交換し、その後、後志管内の夕食懇談会に参加・・・約、12時間・・・移動も含めて座りっぱなしでしたが・・とても有意義で、ヒートアップ&タイトな1日でした。
23日の日曜日、黒松内小学校の学芸会・・2年ぶりの参観でした。会場には、お孫さんの歌や劇を一目見ようと、おじいちゃんやおばあちゃんの姿も・・熱唱・熱演に、会場は熱気むんむん。
校長先生が心配していた6年生の劇も、練習の時より、100倍頑張ったとか・・・。
全校合唱曲は、ビリーブ、低学年の声が元気いっぱいでした。
高学年になればなるほど、劇も音楽演奏も、子ども達全体が、おとなしい感じがしました。
伝える表現技術の向上よりも、子ども達が、心から楽しい学芸会、喜怒哀楽、大きな声、全身での表現なと゜、小さくまとまらず可能性を感じさせる場面が・少ないような気がしたのは私だけでしようか・・・普段の授業の総合が、学芸的行事・・・先生方や保護者が、この学芸会を通して何を学ぶのか・・興味の尽きないところです。まずはともあれ、関係者の皆さん、ご苦労様でした。
先週の土曜日、22日、長万部高校の開校60周年記念式典とその後に行われた祝賀会に出席しました。和して同せずを校訓として、1.自ら考え、学び、行動する人間、2.礼儀を重んじ、思いやりの心をもつ人間、3.心身を鍛え、たくましく生きる人間・・・これらは、不易であり、今日最も、求められる青年像でもあります。燦然と、凛然と、毅然とで結ぶ校歌に、創立時の関係者の熱い期待、願いが込められ・・校風を引き継ぎ、発展させるべく、尽力された歴代の校長先生、教職員、生徒、同窓会、父兄、地域の皆さんにあらためて敬意を表します。
少子化で、入学生の減少が見込まれる同校ではありますが、東京理科大への2名の優先地域枠もあり、将来は、新幹線の駅も建設されることなどから、可能性を秘めた高校です。
全国の中学生の皆さん、是非、長万部高校へ・・・。
17日、札幌グランドホテルを会場に、総務省と北海道の共催で、緑の分権改革全国市町村サミットが開催され、全国から、93名の市町村長と関係自治体職員が、参集し、先進自治体の事例発表、意見交換が行われました。
分科会に先立ち、東京大学名誉教授の月尾嘉男先生が、地域資源を活用し、循環型社会を構築しよう。新しい価値指標として、国民総幸福量を、地方から掲げる時代が到来している・その可能性にあふれているのは北海道だとエールを贈りました。
分科会では、食と農林部会に参加させていただき、下川町の環境モデル都市の取り組み等を興味深く拝聴しました。全体としては、限られた時間の中で、総論的なトーンで進行され、深化した議論を期待していた私としては、少し残念な気がしましたが、地元、道南の厚沢部町のコントラクターの取り組みは、参考になりましたので、今度、勉強に伺いたいと思っています。
翌日は、戦プロの打ち合わせ会議や消防議会のため、早朝に、ホテルを出ましたが、中山峠は、雨から雪・・・・そろそろ初冬・・一年は早いなあ・・・。
今年最後のみんなの店・・・収穫の秋にふさわしく、あるある・・太い大根や、長ネギ・・栗も・・サツマイモも採れるの。
今年、大成・豊幌地区で始まった地産池消・・簡易郵便局が直売所に生まれ変わった。
みんなで、わいわいやりながら・・生涯学習活動の一環で・・来年に向けて夢が広がる。
地域はどっこい元気だ。 他の地域も、負けるな・・・。
感動して、泣いてしまった。暗かったので、誰も気づかなかったのが幸い。
すでに、午前中の中盤・・小学生13人によるフラフープダンスやマット運動、中学生による創作ダンス。
このまま、デビューできるかも・・・オズの魔法使い・・・どうして、こんなに表現力あるのか不思議・・思い出の学校史とPTAの過去・現在ドキュメント・・上手すぎる森校長先生。
午後からは、中学生の劇・・・生きる・・若い青年特攻隊をテーマとした反戦劇・・重い・・けど・・
泣けた・・死と直面しつつ、最愛の女性や、友達、家族やふるさとへの愛・・・日常の喧噪の中で、どこかに、しまい忘れてしまっている大切なことを、 君たちの熱演を通して、思い出した。ありがとう。
14日の午後から、15日の二日間の日程で、農林水産省主催による「食と地域の交流対策北海道研修会」が、歌才自然の家を会場に開催され、全道から、活動団体関係者80名が参集、講演や、事例報告、現地視察研修などを行いました。黒松内町からは、゜フットパスボラの皆さんが、報告しました。
農業・農村は、食料生産はもとより、身近な自然環境、交流、教育等、多機能を有しており、それらを上手に発揮することによって、都市では得難い癒しの場を、農村においては、担い手の確保や地域維持・再生、生活文化の伝承等に大きな効果が期待できます。
歓迎のあいさつを済ませ、早々に、札幌で夜から行われる国会議員の政治パーティーに、顔出しのため、地元でのチーズとワインの夕べは、欠席です。残念・無念。翌朝は、みんなの店と白井川小中の学芸会があるので、9時には、就寝しました。
最近思う・・町長の辛口コメント・・
貿易の障害になっているから、韓国や中国に工業で負けるから、命の源である食料を、化石エネルギーを大量に活用して、移動エネルギーをかけて、国内で生産するより安い・・・外国から0関税で輸入する。そんなTPPに進むことが英断だと、思っているようにしか見えない政府。
円高だからでしょう安く買えるの。円安にならない保障はないのですよ。農業は、防衛と同じ安保という概念は先進国共通。多様な農業が展開でき、水資源の豊富な日本は、世界からうらやましがれているのに・・・・・何かの財源補充のため、政治的混乱を先延ばしするため、・・・・よくわからない。
大量生産大量消費システムは、効率的で、物が安く、供給され、物欲は満たされる。でも、地球規模で見れば、循環しない生物崩壊に至るシステムなのです。原発事故から学び、過度に、エネルギーを消費しない、循環型の社会をめざしましよう。一時的には、福祉や医療等も後退しますが、本質的な豊かさ取りもどしましよう。政府の冷静さを求めます。
12日、札幌で開催された高速道路建設促進全道大会等に、参加してきました。
北海道の高規格道路の計画延長は、1820㎞。北海道を除く全国供用率は、73.5パーセントに達成していますが、北海道は、10月に開通する夕張・・占冠、11月に開通する落部・・森間を加えても、50パーセントと、大きく水をあけられています。
広大な地域で、都市が分散する北海道は、人や物の移動手段として、自動車交通に依存。
観光や食料基地の北海道は、我が国の復興に、貢献できる可能性に満ちているのに、高速交通体系が遅れているため、その役割を充分果たせていません。また、経済の活性化のみならず、救急医療や災害対策上の命の道としても、重要です。
当期成会としては、計画段階評価が行われている黒松内余市間の早期着手等、6項目を国に強く訴えかけていくことを決議しました。写真は、大会後に行われたシンポジウムの様子です。
7日から9日かけて、赤井川村で、日本で最も美しい村づくり連合の総会、記念フェスティバルに出席しました。今年、新たに加盟が認められたのは、全国で、6ヶ町村、北海道では、黒松内町が新規に加盟しました。総会では、会長の美瑛の浜田町長さんが、この連盟は、ふるさとに対する限りない思い入れと相互の友情を柱に、世界と繋がって行こうという趣旨のあいさつがありました。昨年、連盟に加盟済みの福島県飯舘村の菅野村長さんから、放射能で汚れた村になって、不条理だとう思うが、町民の先頭に立って、美しい村に再生できるよう、頑張る旨の報告に、会場から割れんばかりの拍手がわき起こりました。
本町の加盟審査にあたった松尾、杉先生とも、再会できましたし、連合の副会長で伊那食品工業の会長の塚越さんはじめ、多くの連盟の資格審査の先生方や加盟町村の首長さんと交流ができました。
100枚用意した名刺が不足するくらいの出会いがありました。会場を提供し、もてなしに、ご足労いただいた赤井川村の赤松村長、京極の山崎町長に感謝します。ご苦労様でした。
1年半、空席であった黒松内国保病院の副院長として、中川紘明先生が、1日付けで着任しました。
先生は、3日の月曜日から、さっそく、外来患者への診察等を開始しています。先生は、自治医科大を卒業後、札医大の医局を経て、北海道職員の立場で、道内の自治体病院で経験を積まれ、多様な地域の医療前線で活躍、前任地は、利尻町の国保病院の院長゜として、3年半、勤められています。
プライマリーケア学会にも所属し、後身の指導にも熱心と伺っています。
開設者の町としても、町立病院の使命達成のために、院長や医療スタッフ・福祉・介護関係機関とも、連携を強め、町民の命と予防医療環境充実に、活躍してくれるものと、強く期待をしています。
町民の皆さん、以前にもまして、町立病院をよろしくお願いいたします。